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ペット喜怒哀楽

風車祭カジマヤー

書籍名:風車祭カジマヤー
著者名:池上永一
出版社:文春文庫 \1100

感想:残りページが少なくなると、寂しいのが、普通に楽しんだ本なら、この作品は、残りページが少なくなっても、読了後も、その世界が身近に感じられるもの。700ページを超える大作、しかも、ピシャーマ、ギーギー、武志、フジデージ大おばぁ達登場人物が生き生きとしていて、実在しそう。石垣島に行ったなら、ホントに出会えそう。参考文献に歴史・社会・民族等文化人類学系統の書籍が並んでいるが、さもありなん。ユタもの存在も、現在の本土の占い師とは違って、もっと身近な存在。マブイの意味も、心理学的にも納得できそう。ともかく面白かった。就眠前の数十分の読書で、最近、これほど安らげたものはなかったように思う。





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